海外と日本の価値観の違い
ウィッグに対する認識の違い
ウィッグは、つまり「かつら」のことです。この言葉を聞いて、日本人と海外の人々が抱くイメージは大きく異なります。日本では長らく、ウィッグは「隠すもの」「恥ずかしいもの」という負のイメージが強かったに対し、海外、特に欧米やアフリカでは、ウィッグはファッションアイテムの一つとして広く受け入れられています。この認識の違いは、単なる美容の話題を超えて、それぞれの文化や社会が持つ価値観の違いを伝えているのではないでしょうか?
今回はその文化の違いからくるウィッグの使い方、使い道についての理由をお伝えします。
文化の違い
日本では、「自然」や「本物」を重視する文化があります。これは美容の分野にも当てはまり、「ありのままの美しさ」が尊重されてきました。そのため、ウィッグは「偽物」「不自然」というネガティブな印象を持たれがちで、やも得ず使用している人もできることなら使用したくない方も。一方、欧米では個性の表現や自己変革を肯定的に捉える傾向があります。ウィッグは自分らしさを表現する一つの手段として認識されています。アフリカ系の文化では、ヘアスタイルが重要な文化的アイデンティティの一部で、ウィッグはファッションの重要なアイテムとなっています。最近ではアジア圏でもウィッグの需要は増加しています。
変化する日本の価値観
ただ、近年日本でもウィッグに対する認識が徐々に変化しつつあります。その背景には、グローバル化による価値観の多様性化や、SNSの普及による自己表現の重要性の高まりがあります。40代、50代の女性を中心に、ウィッグを「白髪隠し」や「薄毛対策」としてだけでなく、「気分転換やファッションの一部」として楽しむ傾向が出てきています。大手サロン時代に40代女性から「人毛でなくてもこんなに自然なんだとびっくりしました」と、ウィッグの品質向上と使用感の良さにおどいていた事があります。また最近は、美容業界のプロフェッショナルがプロデュースするリーズナブルなウィッグブランドの登場していたり、インスタグラムやtiktokでウィッグをつけた動画など、日本人のウィッグに対する抵抗感を和らげる一因となっています。
隠すものから楽しむものへ
ウィッグを通して見える価値観の違いは、徐々に変化しつつあります。日本でも「隠すもの」から「楽しむもの」へと20代のウィッグの位置づけが変化し、海外の影響を受けつつも日本独自の「自然さ」を追求したウィッグ文化が出てきています。
一方で、海外でもアジア的な「自然な美しさ」への関心が高まっていますし、日本の技術力を活かした高品質なウィッグが注目を集めてきています。最近ではECサイトや通販、また複合商業施設など専門的に取り扱い店舗も増え、気軽に手に取ったり目につくようになりました。ウィッグは洋服やメイクなどと同等な位置付けとして身近になってきています。
また、近年多様性(ダイバーシティ)を認め合う事が重要視されてきています。それぞれの美しさを尊重する新たな価値観です。日本と海外のウィッグ文化の違い、20代と40代のウィッグの価値観の違い。「美しさ」や「自己表現」について再考する機会がきています。完璧を求めすぎず、かといって変化を恐れず、自分らしさを大切にする。バランスの取れた美意識が、ウィッグを通して生活の一部として当たり前になるかもしれません。
もうすでにウィッグを当たり前に毎日使用している人も多くいます。ただ日本の多くの人たちのウィッグに対する価値観が変わることで、今使用している人たちへの視線が変化し、より楽しいウィッグライフを迎えることができるはずです。
もし、ウィッグのことでご相談したい場合は、ウィッグ専門サロンや商業複合施設などでご相談ください。また試着することをおすすめします。こちらでもメールでご相談を受け付けております。safebase.pertners@gmail.com