部屋中の床のあちこちに、抜けた髪が落ちている。最近、鏡を見ると分け目の地肌が透けて見えるようになった気がする。スタイリングをしても、スタイルが決まりにくくなった。果たしてこんなに髪が抜けてもいいものか?不安になってきた。何かケアした方がいいのでは。かといってネットで情報を集めてみたが、情報がたくさんありすぎて、何が自分にあっているか全くわからない。自分の状況はどのケースになるんだろう。
こんな悩みはありませんでしたか?
ネットは不安を煽るような内容のものが多くあるように感じます。「薄毛」「薄毛ケア」「薄毛対策」「髪が抜ける」など検索することであらゆる広告が目に入るようになってしまい、正直何を信じていいのかわからなくなっていませんか?
今回はそんな方たちに向けて髪が抜けてしまうことでお悩みの方に向けての内容になっています。基本的なことを知ってもらうことが次の行動を起こしやすくなるような内容にしました。
プロフィール:都内美容室で美容師10年、大手総合毛髪企業のサロンで7年、280店舗スタッフへの技術指導2年の経験。のべ8000人のメンズとレディース両方を経験。取り扱いできるものとして、スカルプヘッドスパ(育毛)、ボリュームUPエクステ(増毛)、ウィッグ(カツラ)及び通常のカット、カラー、パーマ。得意分野は女性用のウィッグ。より自然に見せることを得意としています。
それでは今回のテーマの内容をお伝えいたします。
目次
■髪が抜ける原因
①自然に抜ける
②薬やストレス、内的要因などで抜ける
③自分で髪を抜く
■髪が抜ける原因ランキング
■まとめ
髪が抜ける原因は3つあります。自然脱毛、薬による刺激影響と内的要因、自分で強制的に抜く、この3つしかないです。
ではみていきましょう!
①髪が自然に抜けるとは
人の髪の毛は、女性男性でサイクル期間に違いはあるものの、おおよそ3年〜6年の間に生え変わる毛周期というサイクルがあります。
成長初期は新しい毛が生まれて出てくる期間で、産毛のように細くて短い毛が生えてきます。
成長期は毛が伸びて長くなる期間です。次の退行期まで伸び続けます。
退行期は毛乳頭から毛根が押し上げられて、頭皮から毛が抜ける期間です。
休止期は完全に毛が抜けた状態で、毛乳頭が休みになる期間です。
髪の毛だけでなく、体にある体毛や眉毛やまつ毛などもほぼ同じサイクルになっています。これが正常なサイクルと言われていますが、毎日50本から100本ほど髪は自然に生え変わるため抜けていきます。これが基準となる数字ですので、毎日抜けることは自然なことになります。100本以上より多く抜けていると何か原因があるかもしれません。
後ほどご説明いたしますが、脱毛症の中でこのヘアサイクルが乱れる場合があります。最近よく目にしたり聞いたりすることが増えている「AGA」というキーワードです。男性型脱毛症と言われるものです。
このAGAは、成長サイクルが早まって成長初期の産毛ぐらいの段階で毛が抜けてしまうのです。
どういうことなのか?
成長初期は成長はするものの、成長期に入らず産毛の段階で抜けてしまうもの。退行期になってしまい、通常サイクルより早い段階で抜けてしまうのです。長く成長できないため見た目でわかるくらい髪が細く短い状態になってしまいます。
次にFAGAという女性に見られる女性型脱毛症もあります。以前は女性型男性脱毛症と言われていましたが、最近名前が変更されています。他には脱毛症と名前がつく種類がいくつかあることや、急激なダイエットなど栄養不足による脱毛もあります。
②薬やストレスなど内的要因で抜ける
いくつか例を挙げると、抗がん剤治療による脱毛、産後による脱毛、円型脱毛症や、脱毛症による影響などあります。
抗がん剤治療による脱毛は、ガン治療による抗がん剤による副作用で、髪に限らず体毛なども抜けてしまいます。
産後による脱毛は、ホルモンバランスが崩れてしまうことで脱毛が起きる場合があります。
円形脱毛症は、毛の病気ではなく免疫の病気から起きるもので、毛組織に対する自己免疫疾患です。
脱毛症は、男性型脱毛症(AGA)女性型脱毛症(FAGA)休止期脱毛症などあります。
その中でも、代表的なものはAGAで、生え際M字と頭頂部から薄くなるのが特徴です。女性型脱毛症は頭頂部あたりから髪の軟毛化が進み全体的に薄くなっていきます。クリニックで薬をもらい飲み続けることで進行を抑えることができますが、副作用もあるので注意が必要です。その他に女性は40代ごろから、ホルモンのバランスが崩れ、髪の生育に影響を及ぼし、抜け毛や細毛になる場合があります。
③自分で髪を抜く
これは抜毛症といわれてもので、癖で毛を抜いてしまうという精神障害の一種で、美容目的以外で自分の体毛を抜いてしまう病気になります。子供や思春期に起こりやすいのですが、最近は成人男性も増えてきているようです。こうやってみると外からの影響による原因は少なく、内的な原因によるものが多いとわかるかと思います。
以上が髪が抜ける3つの主な原因です。
その中でも、押さえておいた方が良いものとして、毛周期(ヘアサイクル)というものがあって、1日50〜100は自然脱毛するのが通常だということ。
脱毛症はAGAやFAGAの主な原因でクリニックで薬を処方してもらえるということ。ただ副作用も人によって起きるということ。
ちなみに副作用の影響が多い場合には、育毛やスカルプヘッドスパなど頭皮環境を整えたりや食生活の改善により、進行を遅らせたり予防する方法もあります。
自分で髪を抜いてしまう場合病院に行くことをお勧めします。ただ病院に行ったからからといって必ず治るものではないことを承知しておいた方がいいかもしれません。
次に大手サロンの経験やその後の取り組みから髪の抜ける原因をランキングでお伝えします。
このランキングは、大手サロン時代の情報をもとにお伝えしています。
髪の抜ける原因を上位ランキング順
- 遺伝的要因: 家族に薄毛や抜け毛の人がいる場合、遺伝的な要因が髪の抜ける原因となります。ただこれは決定的ではなく、このように言われることの理由として、家族であれば体質などは遺伝的に引き継がれることから、食生活が同じものを食べる傾向があり、環境に左右されることも1つの原因とも考えられます。
- ホルモンバランスの変化: ホルモンバランスの変化、特に女性の更年期や出産後のホルモン変動は、髪の抜ける原因になります。年齢的に40代くらいからが増え始めるようです。
- ストレス: 長期間のストレスや心理的な負担は、髪の毛の成長サイクルを乱し、抜け毛を引き起こす可能性があります。
- 栄養不足: 鉄や亜鉛、ビタミンDなどの栄養素の不足は、髪の毛の成長に影響を与え、抜け毛を引き起こす可能性があります。
- 過度なヘアケア: 過度なヘアカラーやパーマ、ヘアアイロンなどの熱や化学物質の使用は、髪の毛を傷め、抜け毛を引き起こす原因となります。
- 疾患や病気: 特定の疾患や病気、例えば甲状腺疾患や自己免疫疾患などは、髪の抜ける原因となる可能性があります。
- 薬物副作用: 特定の薬物や医薬品の副作用として、抜け毛が生じることがあります。
- 環境要因: 環境汚染や有害な化学物質にさらされることは、髪の毛にダメージを与え、抜け毛を引き起こす可能性があります。
- 加齢: 年齢とともに、髪の毛の成長サイクルが遅くなり、髪が薄くなることがあります。
- 慢性的な病気やストレス: 重度の疾患や手術、化学療法などの治療を受けた場合、髪の毛の成長に影響を与え、抜け毛が生じる可能性があります。
これを読んで何か心当たりはありましたか?
抜け毛の原因となるうるランキングですので、それ以外の方もいらっしゃると思います。別の機会でいくつかテーマを絞ってお伝えしていきたいと思っております。
それから、薄毛だけでなく髪のボリュームが以前よりなくなったとか、白髪が増えた場合も上記の原因に含まれていることもあるので、白髪が気になる方も知っておくだけでも、今後に影響するのではないかと思います。
ただ、だからと言って、意識しすぎて過敏に感じてしまうこともまたストレスの原因となってしまい逆効果にならないようにすることも重要だと思います。難しいかもしれませんが、あまり考えすぎないことがポイントです。
今現在、ストレスを感じて悩まれてしまっている方もいるかと思います。どんなことがストレスなのか?また薄毛になってきていることがストレスなのか? そのストレスで2次障害となってストレスを抱えてしまうこともあるので、もし実行する際にでできそうなことからやるのが、継続の鍵ではないかと思います。
なかなか相談できない、できにくい場合がほとんどではないかと思います。家族に言えないとか、友人に言ったら馬鹿にされそうだとか、陰口を言われているのではないかとか。あなたの立場で話を聞いてくれる人や環境を確保することが望ましいと思います。
もしどうしても気になってしまう時はメールをください(revitalsalon.shelter@gmail.com)までご連絡ください。ご連絡いたします。
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